地質調査業の仕事の進め方

こんばんは。

今回は地質調査の仕事の進め方を紹介してみたいと思います。

もし、建設コンサルタントに興味を持っていて、その中でも地質調査について知りたいと思ってる方の目に留まったらうれしいです。

ざっくり説明していきますね。流れは以下のような感じです。


計画→現地調査→室内土質試験→解析→報告書作成


・計画

まず、計画ですが「何のために地質調査を行うのか」それによって現地調査で行う内容が変わってきます。これをお客さんと相談して、調査計画をたてます。


・現地調査

現地調査ですが、実はこれは私たちはやりません。協力業者にやってもらいます。いわゆるボーリング調査ですね、専門のボーリング業者に調査内容を正確に実施してもらいます。現場作業になりますので、簡単な現場管理も伴います。といっても一般に想像する工事現場のような感じではありません。現場事務所も無いですし、大きいバリケードで囲まれたところで作業するわけでもありません。だいたいコンサル1人と作業員2人というのが基本です。

現地調査では標準貫入試験、孔内載荷試験、現場透水試験などの土にたいして現場でしか実施できない試験を行います。

私の場合は必要なときだけ現場を見に行って、車の中でパソコン作業をすることが多いです。


・室内土質試験

現地調査で採取した土を試験にだして、調査地点の土の性質を調べます。

何を知りたいかによってどの深度でどんな試験を行うかも変わってきます。

ここはかなり難しい内容になりますので説明をこのくらいにしておきます(説明できるとは言っていない)。


・解析

現地調査で実施した試験及び室内土質試験の結果を解析します。CADで断面図を作成したり、エクセルで各試験結果を表やグラフに整理します。


・報告書作成

これが地質調査業での成果品になります。

解析結果をもとに、調査地点がどのような性質を持った土地なのかを報告書にとりまとめます。

提出するものとしては、紙の報告書とそれらの電子データを提出します。



成果品といっても紙と電子データを提出するだけなので、この仕事は技術サービス業に分類されます。なんか違和感ありますよね、私だけでしょうか。

仕事の割合は現場4割、内業6割くらいだと思います。

地質調査は何に役立ってるかというと、例えば、私たちの報告した内容をもとに設計が行われ、その後施工が行われるという流れです。

わかりやすいところでいうと、みなさんが使っている橋や高層ビルは、設計の前にだいたい地質調査が行われている場合が多いです。


とまあ、ざっくりこんな感じですかね、このくらいにしておきます。少し長くなりましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございます。

ではまた!


20代独身男性の日常ブログ

建設コンサルタント勤務の20代独身男性である筆者の日常をゆるく、リアルに綴っていくブログです。

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